啓陽高等学校 学校説明会報告
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日 時:2025年10月7日(火)10:00~
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会 場:啓陽高等学校
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主 催:啓陽高等学校
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出席者:塾関係者多数
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進行:学校挨拶・学校紹介動画・教務より説明・質疑応答・生徒による研究発表・校内見学案内
1. 学校長挨拶・導入
校長は、青春期にある生徒が越えるべき「ハードル」を比喩に用い、学びを通じた成長を強調しました。本日の説明会では、1年間の成果、保護者評価、進学・就職指導を中心に、動画や教務説明へとつなげる構成で進行する旨が示されました。
2. 学校の特徴と教育体制
啓陽高校は私立商業系の単科「情報コミュニケーション科」で、全国的にも希少な編成です。学び直しと専門教育を軸に、全学年で「サクセスタイム」を設け個別最適な指導を実施し、商業系検定29種に取り組みます。特に1級取得の拡大を重視し、毎年取得率・人数を数値で公開しています。
3. 上位資格・進路動向
サイバー人材需要を背景に「情報処理安全確保支援士」合格者を輩出するなど高難度資格にも挑戦しています。大学入試の多様化に伴い進学希望が増加し、資格×推薦を武器とする「CSプラス」など進学強化の枠組みも整えています。
4. 就職実績・交通
求人は大手を含め140社・160名分に達し、有効求人倍率は4.3倍で、年内内定見込みの生徒が多数です。浜松駅・秋葉方面から直通スクールバスや無料バスを運行し、通学環境も整っています。
5. 部活動・競技会
野球部は効率的な練習で地区3位などの成果を挙げています。専門系部活動は強く、県商業実務競技会で13年連続東海大会出場し、小零細部門で金賞を受賞するなど高評価を獲得しました。
6. AI教育の取り組み
DXハイスクール採択校としてAI分野に重点投資し、教員の業務活用に制限はありません。生徒は情報Ⅰに加え、三年次の課題研究でAI開発・実装に取り組める体制を整えています。
7. 入試概要(専願・併願)
募集は情報コミュニケーション科100名で、真面目に努力できる生徒を求めます。学力検査は国数英各50分で、専願は個人面接、併願は今年から6名程度のグループ面接に変更し、協働性と自己表現を評価します。合否は目安(*詳しくは塾にお問合せください)に加え総合判定で決定します。
8. 合否発表・再募集
学力検査は2月9日、合否は2月13日にWeb通知(正午以降)され、必要書類は来校で受け取ります。再募集は原則実施しておらず、必要時のみ個別に案内します。
9. 不登校経験生の受け入れ方針
毎年10~15名を受け入れ、地元の全日制での「やり直し」を支援してきました。中学校校長の認定、本人の意欲、集団適応の見込み、三年二学期までの欠席100日以内などを目安とし、体験入学での本人同席の個別相談を必須とします。特別支援経験者も入学後の継続可能性で総合判断します。
10. 育成入試(不登校経験生向け)
一般とは別室・別問題で実施し、事前配布の「育成入試問題集」から当日6割を出題します。採点は6割部分の達成度を重視し、課題への取組姿勢を評価します。昨年度は36名中34名が合格し、入学後は約3/4が通常登校を維持。学級には面倒見の良い生徒を配置し、春休みから個別支援を行うなど定着を後押ししています。
11. 学費・支援制度
授業料は国の就学支援金拡充で実質無償化が見込まれ(最終決定は公的発表待ち)、私学特有の初期費用(入学金・施設費)に対して学校独自の減免を強化します。「浜家奨学生」は9教科評定が目安を満たせば20万円免除(当日総点10%未満は半額)とし、部活動等の実績加点、兄弟姉妹減免も継続します。
12. 生徒研究発表(福祉連携×商業実践)
就労継続支援B型「グレースガーデン」と連携した「啓陽せんべい」販売を通じ、工賃向上と周知を目指す探究活動を報告しました。文化祭では即完売、地域イベントでは在庫が残るなど課題も判明し、常設販売の構築や商品開発、メディア発信の強化で「高校生×福祉×地域」の価値創出を進める方針です。
13. 質疑応答と終礼
学費支援は新制度へ移行し対象が拡大見込みで、AI教育は業務・学習双方で積極活用する方針が示されました。入試問題は著作権に配慮しつつ昨年度分を配布、育成入試問題集は事前学習用に提供されます。締めくくりに研究発表試聴、校内見学案内、昼食配付・アンケート回収が行われました。