聖隷クリストファー中学校・高等学校 説明会報告
日時:2025年10月14日(火)10:30~12:00
場所:聖隷クリストファー中学校・高等学校
対象:学習塾関係者
1. 校長挨拶・全体方針
校長より、2026年4月から小学校部を「グローバルスクール初等部」へ改称し、中高グローバルコースを独立させて12年一貫の「聖隷クリストファー・グローバルスクール(中等部・高等部)」に再編する方針が示されました。併せて起業家精神を育成する「アントレプレナーシップクラス」を新設し、変化の激しい時代に適合する教育を強化します。
2. 高校:募集・選抜の要点
募集は英数科60名(昨年94から再編)と普通科234名で、普通科には新設のアントレプレナーシップ、特進、進学を設けます。基本判定は内申(5教科×20=500点)と当日学力(5教科500点)の計1,000点方式で、アントレは英語150点傾斜(計1,100点)と専用面接を課し第1希望のみ出願可です。クラス配転は総合点により上位帯へ繰り上がる仕組みで、単願は本人意思を尊重、併願は学校側で配属します。試験は2月3日(学力)・4日(面接)、合否発表は2月13日12:00のWeb公表です。進学クラスの内申要件は見直され、特待は学業・スポーツ・文化で段階設定し、就学支援金拡充に合わせ免除対象の再設計があり得ます。
3. 教育内容の特徴
英数科は「SPARKプログラム」により演習拡充、夏の集中企画、勉強合宿、個別進路検討を体系化し、少人数で学習・行事・部活動の三立を支援します。アントレクラスは通常科目に学校設定科目と放課後PBL演習を重ね、外部専門家・企業・大学との連携を通じて課題発見と価値創造力を養成します。PBLは部活動相当の時間を要するため、毎日活動の運動部との両立は原則困難です。普通科特進は国公立~上位私大志向の演習型、進学は基礎基本の定着から応用へ滑らかに移行します。
4. 中学(中高一貫)概要
中学は「人間性」と「学力」の両輪を掲げ、中高一貫の時間的優位を活かして国数英の学習量を厚く確保します。自学支援システムで日々の学習を構造化し、RAPによる論理的作文指導で表現力も強化します。入試は前期単願・前期併願・後期の三期制(後期は特待なし)で、英検3級以上による入学金免除の枠が用意されています。秋以降は説明会や個別相談会を実施します。
5. 塾実務への示唆
アントレ志望者は専用面接のため必ず第1希望で出願させ、英語傾斜を踏まえて英検準2〜2級帯の準備を促します。クラスは総合点で繰り上がる仕組みのため、出願欄に拘らず実力最大化を目指す運用を保護者に説明します。日程は2/3・2/4・2/13(12:00)の管理を徹底し、市内・天竜区の面接1日目実施に注意します。費用は就学支援金拡充と県上乗せの確定により説明が変わるため、確定後の再案内を前提に暫定説明します。公立の定員運用が流動的なため、質を重視し、併願構成に冗長性を持たせます。