浜松日体中学校・高等学校 説明会
日時:2026年4月22日(水)10時~
1.概要
本説明会は、日体中高一貫校における教育方針、募集状況、進学実績、入試制度等について、塾関係者向けに実施されたものである。校長挨拶に続き、中学部・高校部・進路指導部・広報募集部よりそれぞれ説明が行われた。
2.学校全体の状況および方針(校長挨拶)
近年の募集状況として、中学校は定員充足に課題が見られる一方、過去には定員を上回る入学者を確保した実績もある。地域全体として中高一貫教育への関心がやや低下している傾向があり、今後は外部との連携強化が重要とされている。
教育方針としては、「学び続ける姿勢」「主体的に行動する生徒の育成」を重視し、生活指導面では段階的な成長を促す指導を行っている。
進学実績では、医学部医学科への合格者(現役13名、延べ19名)をはじめ、一定の成果を維持している。加えて、部活動においても全国レベルの成果(陸上・水泳・バレー・書道・科学研究など)を挙げている。
また、ICT環境整備やオンライン英会話の導入など、教育の現代化にも積極的に取り組んでいる。
3.中学校の状況と教育内容
(1)募集状況
2026年度の中学1年生は73名と定員(90名)を下回った。中学全体でも定員に対して約26名不足している状況である。
なお、受験者数自体は一定数あったものの、
・学力試験結果
・調査書
・面接評価
を総合判断した結果、不合格者が発生したため、定員未達となった。
(2)教育・カリキュラム
年間行事は非常に多く、合唱コンクール、体育祭、福祉体験、海外研修(シドニー)、英語スピーチなど、体験型教育を重視している。
学習面では、英数国を中心に標準以上の授業時間を確保し、中学3年の夏までに主要教科を終了。その後は発展的内容へ移行する先取り型カリキュラムを採用している。
英語教育は特に強化されており、
・オンライン英会話
・スピーキングテスト
・英語スピーチ
などを実施し、中学3年終了時で英検3級84%、準2級55%の合格実績を有する。
(3)ICT・環境
全生徒がタブレットを保有し、100Mbps専用回線により同時オンライン授業が可能な環境を整備している。
(4)通学・その他
スクールバスは5路線を運行し、中学生の利用率は約30%台後半と比較的高い。
4.高校の状況と進学実績
(1)進学実績
近年の実績として、
・京都大学、神戸大学などの国公立大学
・上智大学(延べ14名)
・医学部医学科(現役13名)
など、難関大学への合格実績を維持している。
ただし、総合型選抜については成果にばらつきがあり、改善の余地があると報告された。
(2)教育内容
授業中心主義を掲げ、「授業で学力を伸ばす」方針を徹底。
生徒の進路に応じて
・文系特化
・理系特化
など柔軟な科目選択が可能となっている。
模試は年間を通して計画的に実施し、学力推移を継続的に管理している。
5.入試制度(中学・高校)
(1)中学入試
・募集定員:90名
・試験科目:国語・算数(各100点)、理科・社会(各50点)
・選考方法:学力試験+面接+調査書の総合評価
・面接:グループ面接+保護者同伴個別面接
出題は教科書内容を中心とし、基礎理解を重視している。
(2)高校入試
・募集定員:内部進学含め320名(令和8年度入試は定員よりも多く生徒をとっているため350名規模)
・試験科目:5教科+リスニング
・面接:実質個別形式
・合格基準:概ね得点率70%前後
コース選択は希望優先だが、成績による調整あり。
また、併願・専願の扱いにより合格後のコース配属に差が出る可能性がある点が説明された。
6.広報・募集活動
近年、
・公式LINE
・Instagram(開始予定)
・学校ブログ
などデジタル広報を強化している。
また、オープンテストや学校説明会を定期開催し、受験生の接点拡大を図っている。
7.総括
本校は、
・医学部を含む進学実績
・ICT環境
・英語教育
・体験型教育
に強みを持つ一方、
・中学募集の苦戦
・地域の教育熱低下
といった課題を抱えている。
今後は塾との連携強化を通じ、受験生確保および教育価値の再訴求が重要であると考えられる。